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自分が小説好きなのは何かきっかけがあったに違いない、
だけど、綾はどうして自分が小説好きになったのか思い出せなかった。
「ね、今度僕の新作読む? 同人誌で掲載してるものなんだけどさ、よかったら」
「ありがとうございます、楽しみにしてますね」
『ニ階堂先輩の小説…結構マニアック過ぎて、私には理解できないんだよな』
綾がショートケーキを並べ終え、
ふと、ショーウィンドウの方へ視線を向けた。
『あ…あの人…打瀬さん? どうして店の外にいるんだろう…』
確かに見覚えのある姿が見えた。
綾は気になって店の外に出ると、打瀬が声をかけてきた。
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