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秋春はつまらなそうに少女を抱えると城へと歩き出した。
「あ、秋春・・・その子どうするのよ?」
「もちろん城に持って帰って寝かせるんだよ。風邪ひいちまうだろ?」
「・・・」
風邪どころか内出血や骨折、爪が剥がれていたりと色々とグロテスクなのだがアリアスはツッコムのをやめた。
「これで国民が一人増えたわけだ」
「人間を一人目の国民にするつもり?私は反対だわ」
「ばーかお前がいるから二人目だよ」
日が城の背に隠れていく。
抱えられた少女はどこか幸せそうだった。
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