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「…いつの話をしてんですか?あの子なら2ヶ月以上も前に終わりましたよ」
「どーせアホ過ぎてフラれたんでしょう?」
「失礼な!お互い合意の上でサヨナラしたんです!!」
「可愛らしい子だったじゃない。勿体ない事して…」
「……そうですけど。でもなんか違ったんですよね~。それは向こうもだろうけど…まぁ、不一致てやつですよ」
「…若いって良いわね。そんな理由で簡単に別れられて…。30越えたら自分が良いなと思った奴なんて、大抵彼女どころか妻子持ちばかりよ!贅沢言えないのよ!」
「課長、寂しいアラサー女ですね!って、あ~っ!!嘘だぁ!!…もおっ!!課長の話に付き合ってたら、クマ投げ始まってましたよ!!どうしてくれるんですか!?僕の運命の人は!!」
なーにが“運命の人”だ!
本当に思考が乙女だ!!アホのくせに!
つか、恥ずかしがって付き添いなんか求めたお前が悪い!
私のせいにするな!
でも中村は暫くブチブチ文句を言いながら、スタッフが注ぎに来てくれるお酒を次々に飲んでいた。
「課長!…今、ビール注いでくれた子、超可愛くないですかぁ?次、来たら課長、声…「掛けないわよ!!」
あぁ、早く帰りたい…。
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