0章

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「殿! 殿!」 ――どうやらこの世には、もう1つの世界があるらしい。 「殿! しっかりしてください! こんなところで死なないでください!」 ――そのもう1つの世界はパラレルワールドのようで、自分に似た人がいるという。 「行け…俺にかまわず…」 ――環境や出来事もほぼ同じで、それでも何かが少し違う。 「行って、会え…託せ…」 ――でも、その落ち込み方は少しどころじゃないんだろ。 「過去を、未来を、歴史を…もう1人の俺に…」 ――まぁ、確かに分からなくもないけどさ。 「と、殿…」 ――俺だって、今の自分には落ち込んでる。いや、そこまで落ち込まれると涙でてくるかも。 「任せたぞ、ミヤビ」 ――あ、でも同じ所あったわ。
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