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「殿! 生きてたんですね! 私、お会いできて感無量です!!」 「は!? ちょ、何言ってんの君!! つーか誰だよ!?」 ――俺は、相当の馬鹿だ。  別の世界の俺が送り込んだ、美女と歴史と大きすぎる使命。 落ちぶれの頂点を極めた俺が、そんなアニメチックな展開を果たせるワケがない。だって俺は、もう1人の俺のように強くない。勇気だって、根性だって、何にもないのだから。そう思ってた。 ――戦国武将。なかなか響きじゃないか。
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