正反対の二人

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後ろから投げかけられる怒号。 真っ昼間の街中、その裏通りを走った。 「っく、しつこいな!」 チッと舌打ちをして、走るスピードを上げる。 その時チカリと視界の端に、街中とは不釣り合いな鮮やかな緑が入り込んだ。 とっさにそこへ足を向ける。 入り口と思われる門から中へ入った。 門の外をバタバタと走り去っていく男達。 それを確認し、ホッと息をついた。 しばらく表に出ない方がいいだろう。
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