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「んー…っあれ?」
心地良い気候に寝てしまっていたらしい。
目を擦りながら辺りを見渡すと、ふと1本の木が目に入った。
根元に誰かがいる。
少しの興味が自身を駆り立て、気付けばその木へと向かっていた。
「誰かいるのか?」
「っ!」
突然話しかけられ、思わず身構えた。
こちらに近づいて来たのは同い年くらいの男の子だった。
「君、こんなとこで何してんの?」
「…」
「? って怪我してんじゃん!」
「…別に、このくらいどってことない」
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