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「ふふふーん、なっつめー」
「………なんだ。気色悪い話し方はよせ」
「気色悪いってひどいなー。ふふ」
その笑いが気色悪いっていってるんだ。
という突っ込みは意味を為さないだろうから飲み込んで、かわりにひとつため息をついた。
「はーい、とーちゃくー」
「おろせ」
「はいはーい、仰せのままにお姫様」
「…………突っ込まないぞ。もう疲れた」
「いいよー。突っ込むのは俺だしー」
まったくよく回る口だ。戯言で。
そんなことより昼飯だ、今日は色々疲れた。この後午後の授業に集中するためにも食べないとやってられない。
適当に座り込み抱えてた弁当をひろげて、隣に腰をおろした旭を見る。
「………旭はまたパンだけか」
「だってー料理できないもん」
「生活力無さすぎる。全寮制に入るんだから事前準備で習うくらいしておくべきだと思うが」
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