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｢……なんだ、旭｣
｢あいつ、八神何だってー？｣
｢メアド教えてくれだって｣
｢………………教えたのー？｣
｢まさか｣
淡々と答えると、旭は軽く息を吐いた。
｢だよねー｣
｢？ああ。旭も毎朝大変だな。群がる害虫、もといお坊っちゃまたちの整理｣
｢うん、いい加減ウザいよねー。俺には棗だけだって言ってるのになー｣
｢……お前そんな断り方してるのか。殴るぞ｣
だから日に日に奴等の目線が厳しくなっていくのか。
うざったいこと極まりないな。
絡んで来ないだけ良いと思おう。
ガラッ
｢ＨＲ始めっぞー。自席に戻れ｣
｢あっ先生！｣
｢今日もカッコいい……｣
｢うるせぇぞてめぇら。
５秒以内に席につかなかった奴は数学の課題２倍｣
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