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「ちょっと、貴史くん!!昨日誰と一緒に寮まで帰ったの?」
「いやっ、違うんだみのるっ!」
「聞きたくないっ!!」
朝から教卓の前で痴話喧嘩。
「あのっ、八神くん!!え、えっと……あの、明日、デートして貰えないかな?」
「あっ、狡い抜け駆けー!」
隅の方ではデートの誘い。
いい、恋愛結構。
勝手にしてください。
だけどな。
「ここ、教室ううううう!!!朝からなんなんだよ!!うるっっせえええんだよ!!!最早この国にはホモしかいねぇのかあああ!!!」
毎日続けば叫びたくもなるだろ。
「今屋上で叫んでる棗の方が絶対うるさいと思うけどー」
隣で呆れたように、でも楽しそうに笑う友人を睨む。
「心外だ。ここは屋上で誰も居ないんだから少しくらい大きな声を出しても問題ないだろう」
「棗って叫ぶときだけキャラ変わるよねー」
「聞いてるのか」
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