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その日の放課後、僕が部室で着替えてると順平がいつものごとく勢いよくドアを開けて入って来た。
「いやー太陽くん!僕かぁ幸せだなぁー!」
「順平、声うるさいんだけど」
「いや!聞いてくれよ太陽!
今日、雫ちゃんといっぱいお喋りしてさー!
聞いてみたら雫ちゃん彼氏いないって言うし!
昼休みは思う存分、告らせてもらったぜ!」
バシバシと僕の肩を叩いて大興奮の順平に眉を寄せながら
「何?雫と付き合うようにでもなったの?」
と尋ねると、順平は顔をクシャクシャにして
「まぁ今後そうなるのは確実だなっ!」
って嬉しそうに答えてる。
…ふーん…
僕の恋路は邪魔するくせに?
…なんか不愉快。
…まぁでも雫も彼氏が出来れば少しは僕の保護者面も辞めてくれるかな?
そう思いながら部室を出てテニスコートに向かった。
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