プロローグ

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放課後のテニスコート。 僕はただひたすらにボールを追いかける。 ラケットからビリビリと手首に伝わる振動を、力でねじ伏せてやる征服感が気に入ってるだけ。 にしても今日もギャラリーが賑やかだ。 そう… 僕はテニスコートの王子様と呼ばれる男。 女の子たちの熱い視線と黄色い声にニコリと微笑んでやると、尚もそれがエスカレートする。 女の子はどちらかというと好きな方。 だって柔らかくてすべすべで触れるととても幸せな気分になれるから。 だけど… そんな僕は彼女たちに言わせると… 罪作りな最低男…らしい。
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