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「…バカだな雫は…」
「バッ…バカとは何よっ!」
「順平がこんなトコ見たら泣くよ?」
「順平先輩とはっ…
もうとっくに終わってるわよっ!
って言うか最初から友達以上にはなれませんって言ってあるしっ!」
「はぁぁっ?」
思わずポカンとした僕に雫は顔を真っ赤にしてますます怒ってる…。
「だからっ!
私はねぇっ!
こんな淫乱なお兄ちゃんなんかいらないって言ったでしょうっ?!」
「…えっと…?」
「私はっ!!
太陽以上に一緒にいたいって思える男は他にいないのよっ!!」
…おいおい。
これはいったいどういう事なんだ?
苦笑いしてる僕に雫はやっぱり泣きながら怒ってて…。
「楓ちゃんは小学校1年から太陽に恋してたかもしれないけどっ…
私なんか3歳の頃から太陽に恋してるんだからねぇっ!
いい加減気づきなさいよっ!
この鈍感!アホっ!」
…ぷぷっ…
ダメだ…もう僕…
笑いが堪えられそうにない。
「雫…ありがとう。
僕もずっと雫が好きだよ。
だけど…ぷっ…
雫…プププッ…」
「なっ…何よっ!!」
「マスカラ落ちて涙が黒いんだけど」
「バカ太陽っ!!」
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