願いとは裏腹に

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「遅ーい」 「ごめん、ごめん。先生に呼ばれてさ」 何で呼ばれたのかは聞かない。 「帰ろっか、健斗」 「おう」 校舎を出ると、冷たい風が頬を撫でる。 ついこの間まで、鮮やかに色ずいていた木々が裸となり、上に真っ白な雪が覆い被さっていた。 季節はあっという間に冬となっていた。
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