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「二度と来るな!!」
男は乱暴にボタンを押しては踵を返した。
その後ろ姿は孤独に包まれ、あまりにも恐ろしい背中だった。
私は驚きと恐怖のあまり何も話すことさえできないでいた。
次気がついたのは地上に出た時。
まるで何事もなかったかのように空を見上げれば青空が広がっている。
「…い、…一体…何だったの…」
女装をした男。
私の制服を知っていた…
そしてあの不思議な空間。
まだまだ奥にはたくさんの扉、何本もの長い廊下が続いていた。
私はすぐにゴミ捨て場から離れては真っ直ぐ自宅に戻った。
そして私は知ることになる。
あの空間の秘密。
男の秘密。
…もう
逃げることは許されない。
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