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…好奇心で来てしまったが、此処は安全なのだろうか。
何かの組織のアジトかもしれない…。
私は踵を返して来た道を帰ろうとしたが、タイミングが悪いのか足音がした。
近くのソファの陰に隠れては様子を伺う。
こういう時に限って、つくづく自分の身長の小ささを称えてしまう。
コツ…コツ…
鋭いヒールの音が聞こえた。
そっと覗いてはその人物を見つめた。
真っ赤なチャイナドレスにハイヒール。
美しい顔立ちをしたその少女は私にだんだんと近寄る。
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