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『あ~あ、誰か来ないかな~』
むかし偉大な芸術家が
生涯最後に作りあげた
黄色い薔薇に囲まれてる
(カイガ)
とても可愛い女の子
(ミュージアム)
不思議で不気味な美術館
勝手に動く作品達
スケッチに描かれたある空間
全てが全て意のままに
お外に出たくなったなら
アイツの薔薇で花占い
何か問題あるのかな?
逃がしはしない
『一緒に出ようね!』
黄色い薔薇 朽ちはしない
鮮やかな色のまま
交換された青い薔薇
嗚呼 私の手により散っていく
黄薔薇の少女が欲するは
赤薔薇達が居た世界
だけども彼女は彼の
生涯最後の作品
孤独で狂った少女は
ある時あの子の顔を見て
静かな声で言いました
「出られるのは二人だけ」
幾多の人に愛でられて
幾多の人に誉められた
だけども少女の空虚感
消えなかった
『一緒に出ようね!約束だよ?』
黄色い薔薇 朽ちはしない
狂おしい色のまま
とても美しい薔薇だけど
嗚呼 本物ではない造花薔薇
赤薔薇少女を救うべく
青薔薇男は走り出す
私の秘密を知っちゃった
赤薔薇の王子様?
告げ口から聞いた事
私の狂気が露に
赤薔薇だって許さない
もう絶対に逃がさない
ついに彼等は あの部屋に
アレがある秘密部屋
綺麗で歪んだ作品
知られたくなかった
『出ていけぇええ!!!!!』
黄色い薔薇 朽ちはしない
孤独な色のまま
(ミュージアム)
彼女のための美術館
嗚呼 理性と共に崩れてく
むかし偉大な芸術家が
生涯最後に作りあげた
黄色い薔薇に囲まれてる
(カイガ)
とても可愛い女の子
彼等に向けたはパレットナイフ
裁きの時間よ許さない
仲良しになれた あの子は
ナイフを向けられ何を思う
ついに彼等を追い詰めて
終わりにしようとした時
赤い炎出すライターが…
彼女は叫ぶ
『お願い!!やめてぇええ!!!!!!』
黄色い薔薇 一つ残し
体は灰となり
帰れた彼等こう語る
嗚呼 彼女はきっと寂しかった
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