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「ひ、卑怯だぞ!!」
「ハハハ。流石だな―――さて、つり目、お前も一緒に来てもらうぞ」
嫌らしい笑みを浮かべ、手招きをする。
イケメンが前に一歩踏み出す。
「彼女達に手を出すな。代わりに僕を連れていけ」
「いやいや、男になんか興味ないよ。あと、次、動いたらこいつの顔を殴るからな」
チャラ男(内田)が解りやすく握り拳をつくり、私の頬っぺたに当たる。
それだけで体が震える。
「やめて、聖夜。私が行けばいいんでしょ」
「それでいいんだよ。早く来いよ」
「だ、ダメだよ。加奈!!」
イケメン(聖夜)が美少女(加奈)を止めよとすると。
チャラ男(内田)が腕をあげた。
それを見てすぐに聖夜が動きを止める。
「約束を守る奴は俺は好きだぞ」
そう言って、チャラ男(内田)は上げた腕をゆっくり下げる。
--私のせいで他の人に迷惑が…
「キャアアーー」
殴られる覚悟で私は大声を出した。
「テメェ!!」
急に大声を出した私に驚いたチャラ男(内田)に対して、中田は直ぐに動き私の顔に殴りかかる。
「誰も動いてないだろう!?」
私の声に負けないぐらい大声で叫ぶイケメンに中田も動きを止めた。
暫し固まっる中田。
しかし直ぐに笑ながらしゃべる。
「俺らは大人しくしろって言ったんだよ!--破ったら罰を与えないとな」
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