接触

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「待たせたな。」 聞こえてきた声は低く、威圧感がある。 現れたのは二人の男だった。 「俺は疾風(はやて)だ。そしてこいつは読(どく)」 俺も名乗るべきか? いや、あいつら俺のアドレス知ってるくらいだ。 こっちのことは調べてあるのだろう。 さっさと本題に入るか。 「能力についてって書いてあったけど?」 「ああ、能力について教えよう。だがそれには条件がある。俺達は能力者で構成された組織に所属している。条件はお前が組織に入ることだ」 やっぱりそうきたか。 「…お前達の組織の目的はなんだ?」 「組織の目的は世界征服。そのためには手段は選ばず、盗みもするし、誘拐もする」 まじか。 自然と冷や汗がたれる。 思ったよりヤバいな。 「どうするんだ?」 黙っている俺に痺れを切らした男が再び問いかける。 「嫌だ、…と言ったら?」 恐る恐る聞いてみる。 「消えてもらうだけだ。」 男はあっさりとそう答えた。 くそったれ。 なんだこいつヤバすぎる。
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