接触

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「確かにお前の能力は強い。使い方によれば天下もとれるだろう」 「なら何故ですか?」 俺は少し考えてから口を開いた。 「お前も感じただろ?最後お前があいつにナイフを刺そうとした時の嫌な感じ…」 あの時のあいつの体からはすごいエネルギーを感じた。 まるでこのあと自爆でもするかというほどのでかいエネルギー。 おそらく無意識だろう。 「あの得体のしれないエネルギーが暴走したら、それこそ俺達は死んでいただろう」 「………」 読は何もいわずうつむいている。 「あいつはまだ自分の能力を扱いきれていない。だから焦ることはない。近いうちまた出直せばいいさ」 「わかりました。次こそは必ず…」 …いつの間にか大きくなりやがって。 もうこいつに一人で任務をやらせても大丈夫そうだな。 人を殺すことを決意した目を見て、俺は組織の未来も安泰だと感じた。
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