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何より、この“日本語”という言語から成る文字を“文字”と理解し、今、読解している俺やあなたも、そして、その家族、友人、親戚からそのまた親戚、全くの他人に至るまでの全ての内に脈々と受け継がれて来た、そしてこの先もまた受け継がれいくであろう、この生命…そう…“遺伝子”すらも…もし先人達がいなければ、その一切が、今ここに、存在していない。
想像してみてほしい。もし、大好きな友人や家族が、存在しなかったら。もし、特別な人が、服を着て、歯を磨き、髪を洗い、目を見て話し、笑い、泣く…そんな“当たり前”の一切を、全て忘れてしまったら。
この世界にある醜いものから美しいものの全て…善から悪の全て…身の回り…いや、身の“内”から“外”に至るまでの“全てという全て”が、脈々と、脈々と逃れざるべくして受け継がれて来た“全て”なのである。
“人類”なんて、そんな小さくてちっぽけな枠じゃない。猫も犬も、魚も、鳥も、植物も、それらの持つ特殊な性質や性格も、あるいはヘビの足が退化したように、それらが“持たない性質や性格”すら、この地球という奇跡の星が、今、ここ、この文字を読み、何かを感じる、他でもない『あなた』という素晴らしい奇跡の存在が存在する現在に至るまで、脈々と受け継ぎ、遺して来た遺物なのである。
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