とある夢の話

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 思うにあの“洞窟の出口のような光”は、『死』そのものだったんだろう。  死者を“足場”にして、踏みつけにして歩く人生から抜け出す…それはつまり、“死”以外には考えられない。あの光をくぐったら、俺達の体もあんな風にバラバラになって、血みどろの“足場”になってたんだろうな、と思う。  また次の“足場”を作るための“足場”に。  最後に行き着く先はどこだろうな。  それともそもそも“最後”なんて無いのか。  文明の発展の先に待つのは一体なんなのか。  現実なんて、幻のようなものなんだろう。  得体の知れない、最終目的もわからない、ただ原理原則のみを与えられた世界。  俺達は…  人間は、最終的にどこへ向かうんだろうね。
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