◇第1章◇ 新しい生活

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-夕方4時。 人で溢れ返る東京駅。 東海道線の降り口で、お父さんとお母さんを待った。 あ…来た来た…! 自動改札に切符を通して、すぐに私を見つけてくれた。 「千夏ーっ」 笑顔で手を振るお母さん。 お父さんはお母さんの後ろを無表情でついて来てる。 「お母さん!」 お母さんのところに駆け寄って荷物を持った。 「千夏~、久しぶりね!」 「久しぶりって、一ヶ月しか経ってないよ」 「そうだけど…。あんたと一ヶ月も離れた事なかったからお父さんが緊張しちゃって…」 お母さんがクスクス笑ってお父さんを見た。 「バカ言うなっ!誰が緊張してるんだ!」 いつもの怒りキャラのお父さんだ…。 なんか嬉しい!ホッとする。やっぱり家族だね。 「先にホテルに荷物を起きに行こう」 「そうねっ」 東京駅から3人でタクシーに乗って、お台場のホテルにチェックインしてからドームに向かった。 どうしてもお台場がいいって言うの、二人が。 私もその気持ちがすごく分かるから、希望通りお台場のホテルを予約した。 そして、いざドームへ…! そのドームの周りも、歩くのが困難なくらい人で溢れ返っていた。 哲也の背番号『26』のユニフォームを着てる人を見ると、ちょっとだけくすぐったい気持ちになった。 気のせいか現実か、見る人見る人『26』を着てる気がする…すごい人気。 哲也のサインが書いてあるTシャツを着てる人もいる。 私も後で買おう。
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