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ミキ
「…好きにすればいいじゃない…。ユキヒロの馬鹿!!」
ミキ<ナレ>
「私はユキヒロに背を向けてただひたすら走り、そのまま街へ向かった」
ミキ
「……今日は久しぶりのデートだったのに…会うの楽しみにしてたのに…こんなのって…ないよ…っ」
ミキ<ナレ>
「走ったり泣いたりして疲れた私はふらふらと歩いていた。そんな時、たまたま通りかかった可愛らしいお店のガラスケースに飾られているテディベアに釘付けになった」
ミキ
「…ちょっと入ってみようかな」
SE:雑貨屋の鐘の音
《カラーンカラーン》
店員
「いらっしゃいませー!」
ミキ
「あの…ガラスケースに飾られているテディベアのことなんですが…」
店員
「お客様!!あちらのテディベアが気になるのですか!?」
ミキ
「わっ!?えっと…はい…」
店員
「あちらのテディベアは当店の人気商品なんですよ~!」
ミキ
「へぇ…そうなんですか…」
店員
「しかも!!どんな願いごとでも必ず叶うらしいですよ~!!」
ミキ
「どんな願いごとでも…必ず叶う…?」
ミキ<ナレ>
「店員さんの言葉に私はハッとした」
ミキ
「それ…本当ですか?」
店員
「はいっ!たくさんの方がこのテディベアに願いごとをして幸せになっています!!」
ミキ<ナレ>
「…正直…店員さんの話を信じてもいいものか…。でも…何故かこの子を一目見たらどうしても傍に置いておきたくなってそれどころじゃなかった」
店員
「お客様?」
ミキ
「…買います!」
店員
「本当ですか!?ありがとうございます!貴女に幸せが訪れますように!!」
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