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まったくふざけた話だ。
どうして神はこうも人間に差をつけたのだろうか。
私がちやほやされる世の中を創ってくれればよかったのに。
私はというと、大好きだった幼馴染の武に彼女が出来てからというもの恋というやつを恨み、呪い、憎み、
神も仏もこの世にないと信じてこの年齢まで生きてきた。
愛って何だ、恋って何だ、それっておいしいの。
そんなのにうつつを抜かしているやつらはみんなみんな消え去ってしまえばいいのに。
そう私は願ってやまない。
「ねぇねぇ、聞いてよ。昨日私町で桜井さんが男とキスしながら歩いてるの見ちゃったんだけど。ああいう連中って何考えてんだろうね。」
「そうだねー。」
「しかもしかもたぁくぅ~んとか甘い声で彼のこと呼んでんの。あれは正直引いたね。うん、きっとこんな世の中だから神も仏もあきれて私の神頼みなんて聞いてくれないんだ。そうだ、そうに違いない。」
「まったく、理沙は口を開くとすぐ人の悪口と神様の悪口言うんだから。」
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