プロローグ

5/13
前へ
/13ページ
次へ
他の高校の文化祭に一緒に遊びに行ったときも私には誰も見向きもしないで優子のことばかり男(いやあえて呼ぶとすればゴミかケダモノか)は褒め称え携帯電話のアドレスを聞こうとやっきになっていやがった。 そのすべてを優子は彼氏がいるからと断り、じゃあそっちのブスでもいいかと私にアドレスを聞こうとしてきたゴミどももいたが、私にもプライドがある。 そんなヤツらの相手など死んでもゴメンだ。 だから、私もツンとしてそれを断った。 「せっかく理沙はかわいいのに口を開くとそんなことばっかり言うから彼氏ができないんだよ。」 これだからかわいい女はタチが悪い。ブスに優しく出来る自分に酔いしれているだけのくせに。 「あーら、かわいくってごめんなさーい。だけどこれが私なのでございますわ。諦めてくださりませ、かわいい ゆ・う・こ・さ・ま。」 と、皮肉たっぷりに言ってやる。これがいつものやり取りだ。 「そんなことないのになー、私の彼氏の友達から結構評判いいのになー。」 「はいはい、そいつは結構コケコッコー!クックドゥドゥドゥ!」 「ほらそこ、いつまでしゃべってんの!もうホームルームは始まってますよ!」 「「はぁ~い」」
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加