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『はぁ…はぁ……間に合った…』 久々に本気で走ったよ…。 あー…走ったせいで暑い…。 ガラッ 『…おはようございます』 「「「………」」」 …え?何で誰も挨拶してくれないの!? いつもならみんな挨拶してくれるのに…。 『あの…皆さん、どうかしましたか?』 「「「……っ!!///」」」ダッ!! 『…えっ!?』 何でみんな一斉に教室から出て行ったの!? もう先生来ちゃうよ!? 「はぁ……瑞樹ってば…もう…」 教室に残ってる澪が、ため息をついた。 …俺、何かした? とりあえず、自分の席に座る。 『えっと…澪、おはよう』 「うん。おはよう、瑞樹」 よかった…普通に話してくれた。 『あのさ…何でみんな急に出て行っちゃったの?』 「みんな…トイレに行ったんだよ…」 トイレ!?みんな急に? え…集団食中毒か何かなの? 食堂の朝ご飯に何かあったの? もしそうなら……俺、自炊しててよかったー…。 『食中毒って怖いなー…』 「…ほんと、無自覚なんだから……原因は、誰かさんの赤い顔して息が乱れた姿のせいだっていうのに…」ボソボソ… 『みんな、大丈夫かなぁ…?』 「…しかも、そんな状態で首傾げたりして……まだこっちの姿では気付かれてなかったのに、絶対これでみんな気付いたよね……みんな反応してたし……あぁ、もう…あれだけ自覚してって言ったのに…」ボソボソ… 『俺も食中毒には注意しよう…』 「…はぁ」 …ん?今、澪何か言ってた? 食中毒って怖いなって考えてたら聞き逃しちゃった。 …あれ?…何か、澪が怖い気がする。 『…み、澪?』 「…ん?どうしたの?瑞樹」 あれ?普通だ…。 …俺の気のせい? .
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