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「ふふ♪」
『………』
澪さん…楽しそうですね…。
……そして、俺達は体育館に移動した。
『………』
「ほらね。僕の言った通り♪」
…嘘だ……これは何かの間違いだ…。
今…俺の手には猫耳が握られている。
係員の説明によると、くじには《鬼》か《動物の名前》が書かれており、鬼側には鬼の角のついたカチューシャを配っていて、逃げる側にはくじに書かれた動物の耳のついたカチューシャを配っているらしい…。
俺のくじには《猫》と書かれていた。
ちなみに澪は《鬼》だった。
澪の断言…ほんとになっちゃったよ…。
……こうなったら、絶対に逃げ切ってやる!
別に澪に捕まっても構わないんだけど、せっかくなら逃げ切りたい!
『澪…俺、絶対逃げ切ってみせるよ!』
「…そっか、わかった。じゃあ、勝負しよう。僕が瑞樹を捕まえたら、鬼の捕まえた特典の他にもう1つ僕の言う事聞いて?」
『わかった。じゃあ、俺が逃げ切ったら、澪も俺の言う事1つ聞いてね?』
「いいよ」
『じゃあ、そういう事で』
鬼ごっことは別に、俺と澪の勝負も同時に始まった。
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