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「やっぱり…ふふ……シノ…見つけた」
書記がご機嫌で俺の肩口に顔を擦り付けてくる。
これは犬というより、少し猫っぽい?
ってか、首筋に書記の髪が当たってくすぐったい…。
『あの、書記さん…それくすぐったいんで、ちょっと…』
「…シノの匂い…する…」
またか!だから俺の匂いって何?
『あの…俺、食堂で匂いの事言われてから、シャンプーもボディーソープも変えたんですけど…』
なのに何でバレたの!?
「…シノの…匂い…変わらない…よ?」
まじかー…意味無かったのか…。
「シノの匂い…すぐわかる…」
そう言って書記は俺の耳の後ろ辺りに鼻を寄せてきた。
『ちょ…書記さん…やめっ…』
「シノの…匂い…」
髪の匂いを嗅ぐな!!
うぅ…首と耳がぞわぞわしてくすぐったい…。
『書記さん…それ、やめ…』
「…シノ…これ…いや?…ごめんね」
『嫌というか…首と耳がぞわぞわします…』
まぁ、謝る程の事ではないけど…。
「シノ…ここ弱い…?」
チュッ
『んっ…!』
…え?今何された?何か首がチクって…え?
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