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今は周りに人がいるから俺は無表情のままなはず。
だから表情で考えがバレるような事はないんだけど…。
『…澪って心読めたりする?』
「瑞樹限定でね」
…え、出来るの!?
俺出来ないんだけど…。
読唇術なら出来るけどね。
読心術勉強してマスターしようかな…。
「しなくていいよ」
『また!?』
「…あ、先生来た」
ガラッ
「おはよう。ちゃんと全員いるか?」
担任の宍戸 蓮-シシド レン-先生が教室に入って来た。
蓮先生は、生徒思いの良い先生だよ。
それに、見た目も格好いいんだ。
「東雲は…ちゃんといるな」
『はい』
「よし。じゃあ今日はお前らに言っておく事がある。
…このクラスに転校生が来る事になった」
…え、この時期に転校生?
王道な生徒会がいる全寮制の男子校に転校生が来るんですか?
これはもう王道転校生が来るに決まってるよね!?
「先生~、転校生ってどんな人が来るの~?」
「いつ来るんですか~?」
「これは、王道だな」ボソッ
…最後喋ったの誰!?
ちょっと俺とお話ししませんか?
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