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じゃあ、入るよ。
ガラッ
「…ん?どうした?」
保健医の先生が振り返る。
『こんにちは』
「お、シノか。久しぶりだな」
この人は保健医の鳳 愁-オオトリ シュウ-先生。
優しくて格好いい先生だよ。
ちなみに、俺はこっちの変装をした時には「シノ」と名乗っている。
…うん、保健室は特に問題ないようだ。
『…じゃあ、帰ります』
「ちょっと待て!!何しに来たんだよ!?」
『何しにって、問題ないか見に来ただけなんで…』
問題ないとわかったら用はないよ。
「せっかく来たんだから、もう少しゆっくりしていけよ」
『治療が必要な訳でもないのに保健室にゆっくりって、どうすれば…?』
「…と、とりあえず茶でも飲んでけ」
『はい』
何か知らないけど、愁先生は焦った様子でお茶を淹れに行った。
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