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保健室は問題ないってわかったし、そろそろ行こうかな。
『あの、俺そろそろ行きますね』
「「もう行くのか…?」」
…え、何このシュンとした大型犬二匹。
犬耳と尻尾の幻覚が見える…。
年上だし、背も俺よりずっと高いけど、可愛いと思ってしまうのは仕方ないよね!?
『その内また会えますよ』
「今度はいつ見回りするんだ?」
『未定です』
「そうか…」
何か愁先生ちょっと寂しそう…。
『…あの…これ俺の連絡先なんで』
紙に携帯の番号とメアドを書いて愁先生に渡す。
「…え?」
『いつでも連絡して下さい』
「いいのか…?」
『はい』
「…ありがと!」
元気になったみたいで良かった。
「…シノ、俺は?」
蓮先生の連絡先は知ってるんだけど、まぁいっか。
『どうぞ』
「ありがとう!」
…疑問に思った人の為に説明すると、俺は携帯を2つ持ってるんだ。
2人に渡したのは「シノ」の方の携帯の連絡先で、蓮先生が知ってる東雲 瑞樹の連絡先とは別なんだ。
…あ、もう授業終わっちゃう!
早く見回り終わらせないと!
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