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「…ところで、この手紙に書いてる《兄さん達》って？」
『あぁ、澪に言ってなかったっけ？俺、兄弟がいるんだ。２人』
「そうなの？初めて知ったよ。兄さん達って事は、お兄さんが２人？」
『ううん。兄と弟がいるんだ』
「そうなんだ」
『うん』
「手紙には《その内そっちに行くかも》ってあるけど…？」
『うん…どうしよう…』
あの２人なら、ほんとに来ちゃうかもしれない…。
「いつ来るんだろうね？」
『わかんない…でも、急に来られても困る…』
「あぁ、シノの時に瑞樹の名前で呼ばれたりすると困るから？」
『それもあるけど、一番は２人が目立つって事なんだよね』
「目立つ？突然部外者が入って来てって事？」
『ううん。見た目的に』
「あー…シノの兄弟だからね」
…俺の兄弟だからってどういう事だろ？
まぁ、兄弟だけど。
「やっぱりわかってない…」
『…ん？どうしたの？』
「何でもないよ。気にしないで」
『うん…わかった』
ちょっと気になるけど、澪が気にしないでって言うから気にしないでおこう。
『…とりあえず、２人には夏休みまで我慢してってメールしとこ』
「それがいいかもね」
我慢…してくれるかな？
２人とも思い立ったら即行動しちゃうとこあるからなー…。
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