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『…澪さんや、今何と仰いましたかな?』 「何でそんな口調なの?」 『まぁまぁ、お気になさらず』 「僕はただ、新歓で晒したら?って言っただけだけど?」 『新歓…』 やっぱり聞き間違いじゃなかった…。 皆、ついにきたよ。 王道イベントの一つ、新歓イベントだ!! …ごめん。正直に言おう。 俺、完全に忘れてたよ。 「シノなら新歓とか楽しみにしてそうなのに、全然話題に出さないと思ったら…忘れてたの?」 さすが澪さん!お見通し!! 『…うん。完全に忘れてた』 「新歓まであと一週間もないのに?」 ファッ!? 『えっ、マジで!?』 「マジで」 『…いつあるの?』 「えっと…4日後かな?」 『もう時間ないじゃん!こういうのって、近くなったら知らせてくれるもんじゃないの!?』 「蓮先生言ってたよ」 『え、本当?いつ言ってたの!?』 そんな大事な事、聞き逃す訳ないと思うんだけど…。 「この前の蓮先生の授業中。朝言い忘れたって言って」 …あぁ、それは知らなくても仕方ないや。 だって俺授業出てないもん。 てか、言い忘れたって…。 先生、ちょっと天然なとこあるからな…。 「シノ、大丈夫?遠い目してるよ?」 『あぁ、うん。大丈夫』 気持ちを切り替えていこう。 新歓がやってくる! 王道イベントが見れる!! 何をやるのかな? 『ねぇ、澪。新歓では何をやるの?』 「それは僕もわからないんだ」 『そっか。明日辺り教えてくれるのかな?』 「そうかもしれないね」 じゃあ、明日も教室に顔出さなきゃ。 …あ。蓮先生から明日教室に顔を出すようにメールがきてる。 やっぱり、明日新歓について詳しく教えてくれるみたいだね。 何やるのか楽しみだな。 .
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