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『じゃあ、転校生の素顔を晒すのは新歓の時にしよう!』 「あとはどうやって晒すかだね」 『それが問題なんだよねー』 誰か良い案ありませんか? 「よくわかんないけど、普通ああいう鬘、ウィッグ?って、ズレないように留めてあるよね?」 『うん。たぶん、ただ頭にのっけてるだけじゃないだろうね』 「頭にのっけてるだけなら、ちょっとぶつかったフリして、えい!って出来るのにね…」 『えい!って可愛い!!えい!って!!』 「そこはスルーして」 『…あ、はい』 「どうやって留めてるのを外す?」 『んー、やっぱ直接外すしかないのかな?』 「…直接?転校生と接触するの?」 『うん。それで、頭撫でるフリとかして…』 「ダメ!絶対ダメ!!」 澪!?急にどうした!? 『えっ…何で?』 「だって…それってつまり、転校生の頭を撫でるって事でしょ?」 『フリだけどね。留めてるのを外さないといけないし』 「フリでもダメ!」 『えぇー…ダメなの?どうしても?』 「ダメ!」 じゃあ、俺どうすればいいんだろ? てか、何で急に澪は怒りだしたの? 『どうしたの、澪?さっきはあんなに辱しめても怒らなかったのに』 「…ちょっと、言い方!///」 『ん?』 「……っ!!///」 今度は急に黙ったよ? …何で? 『み、澪?ほんとにどうしたの?顔赤いけど具合悪いの?』 熱でボーっとして、頭の中混乱してるのかな? だったら、俺の話に無理して付き合わせちゃったから、余計具合悪くなって限界がきたのかも。 『…澪!ごめん!!俺、今日澪が具合悪いの気付けなくて…』 「…いい加減にしてよ」 あぁ、やっぱり。具合悪いの限界だったんだ! 『ごめん!』 「ほんと…何もわかってない…」 ドサッ!! ………へ? .
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