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『じゃあ、違うって…つまり?』
「だから…シノは見た目が良いの」
『うん…そうらしいね…』
それは弟にも言われた。
自分ではよくわかんないけど。
「この学園の誰よりも、綺麗で、可愛いの」
『………は?』
…え?今何て?
「だから、シノはこの学園の誰よりも綺麗で…」
『ちょ、ちょっと待って!!ごめん。理解が追いつかない…』
綺麗?可愛い?この学園の誰よりも?
………俺が?
いやいや、ないでしょ!
「ほらね。無自覚だったでしょ?」
澪さん…何でそんなドヤ顔でこっち見てるんですか?
確かに、その認識はなかったけどさ…。
『いや…澪さん。逆に自分の見た目がこの学園の誰よりも良いって思ってたら、そいつ痛い奴だよ』
…あ、この学園にそういう人いたわ。
「確かに。会長みたいな痛い人になっちゃう」
俺が敢えて伏せて表現したのに!
まぁ、あの人のナルシストぶりはわかりきってる事だし、別にいいけど。
『でも、学園の誰よりも、とか言い過ぎでしょ。有り得ないって』
「何言ってるの。瑞樹の時は前髪とか眼鏡で顔が隠れてて周りもわかってないかもしれないけど、今日食堂でシノを見た時の周りの反応すごかったでしょ?」
『あー、あの時の反応か。あいつ誰?とかあんな人いたっけ?みたいな反応ね。俺の事わかんないのは仕方ないけど、ちょっとへこんだ…』
ちょっとだけね…。
「…え?それだけ?」
『…え?うん』
「…その後は?」
『…その後?』
それ以外何か言ってたっけ?
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