拓海の過去Ⅱ

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タッタッタッ… あっ…ホントに待ってた… 桜の木のしたでこっちに手を振っている つい、わたしも手を振り替えす 「拓海、手紙ありがと、」 「別に、話途中だったしな」 「で?この桜は…なに?」 「話は長くなるぜ?(ドヤッ」 「そのドヤッいらない…べつに長くなっていいよ」 拓海は真剣な瞳になり話始めた。 「まぁ、この桜は兄貴と兄貴の彼女で植えたらしい。桜の木の種はどこから持ってきたんだか知らないが、多分、彼女にもらったんだとおもう…」 「で、なんなの?」 え?もしかして終わり… 「まぁ…兄貴が、去年亡くなったんだ、酷く、兄貴の彼女は悲しんだ」 あっ…終わらなかった… 「それで、兄貴がなくなる一週間前に彼女と一緒にここに植えたらしい、それで彼女に、拓海君にも、桜の木を植えて欲しいって言われたんだ。」 「そうなんだ、変な話聞いちゃったね…ごめん」 「別にいいんだ」 「だから…早く彼女つくんなきゃなー」 「そっか!頑張ってね、拓海にとっては大切な木なんだね」 「まぁな…あっ!俺用事あったじゃぁな」 行っちゃった… なんだか 桜の木に触れるのも気まずい… 明日から屋上にいこう あっ!教室に携帯忘れた 取りに行かなき ゃ! タッタッタッ… あれ?電気ついてる、 だれかいるのかな… ガラガラ… 「あっ!」
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