新たな光!その名はウルトラマンゼロ!!

2/8
123人が本棚に入れています
本棚に追加
/98ページ
ウルトラメビウスがエンペラ星人を倒した次の日、学園の屋上で1人の少年が屋上の床に座りながら空を見上げていた。 「ここにいたの秀治?」 屋上に入ってきた少女がそう言うと少年、天川秀治は少女の方を振り返った。 秀治「真月か…ちょっと考えてたんだ。」 秀治がそう言うと少女、要真月は秀治の隣に座りこんだ。 真月「信じられないよね。 昨日はあんなに空が真っ黒だったのに、1日たてばもう青空なんだから。」 秀治「あぁ。 でも一番思うのは今日で高校生活が終わるんだよな。」 秀治は卒業証書の入った筒を見ながら言った。 真月「そうだね。」 秀治「俺は自分の財閥をついで、お前は教師になるために大学に行くんだっけ。」 真月「そうだよ。」 秀治「今思い返せば初めて離ればなれになるな。」 真月「そう…だよね。」 真月はそう言うと泣き出した。 秀治「お、おい、何泣いてんだよ。」 真月「…やだよ。 秀治と離ればなれになるなんて嫌だよ!」 真月は膝に顔を埋めた。 秀治「真月…」 秀治はそう言うと真月を抱き締めた。 真月「!?」 秀治「二年間待っててくれ。 俺は二年間北海道に行くけど、それまで俺への気持ちが変わらなかったら…俺と…結婚しょう。」 真月「う…うん!」 二人はお互いに顔をあわせると唇を重ねあわせた。 太一「秀治ってなにしてんだお前ら…」 太一が屋上の扉に行くと須藤蛍、南十字駆、木之本七瀬、国枝双葉、五大勝、柊奈美の六人が秀治と真月の様子を見ていた。 奈美「今いいとこなんだよ!」 双葉「空気よめ!」 勝「とりあえず見てみろ。」 太一「どれどれ、うわぁぁぁありゃ邪魔しちゃいけないな。」 太一達はしばらく秀治と真月の様子を眺めていた。 秀治「そろそろ帰るか。」 真月「うん。」 真月は立ち上がると秀治の左手を掴んだ。 秀治「真月?」 真月「恋人通しだからいいじゃん。」 秀治「そうだな。」 秀治はそう言うと真月の右手を握り返した。
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!