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美宇「お邪魔します。」
唯「いらっしゃい美宇ちゃん。」
望夢「美宇も何か食べるか?」
美宇「い、いいよ!」
望夢「そうか。」
望夢はそう言うとクロックムッシュを持ちながらたった。
望夢「じゃあ今から準備するから待っててくれ。」
美宇「うん、待ってるよ。」
望夢は美宇にそう言うと自分の部屋に戻り、制服に着替え、財布をカバンの中に入れ、カバンを肩にかけ再びリビングにむかった。
望夢「待たせたな。」
美宇「ううん、全然。
さ、行こ!」
唯「いってらっしゃい、二人共。」
望夢/美宇『行ってきます!』
望夢と美宇はそう言うと玄関を出た。
望夢「そういえば美宇、姉ちゃんは元気か?」
美宇「うん、元気だよ。
今日は彼氏さんの駆さんとお一緒に父さん達のお手伝いしてるよ。
ただ…」
望夢「ただ?」
美宇「一年前からお姉ちゃんの幼なじみの人が行方不明になっててね。
それでお姉ちゃんたまに寂しそうな顔するの。」
望夢「行方不明って陽菜先輩の?」
美宇「うん、陽菜先輩も辛いはずなのにいつも無理して明るく振る舞ってるみたいだし…
でもきっと無事だよ。
なんたって秀治さんは…ウルトラマンメビウスだから。」
望夢「そ…そうだな。」
望夢は少し複雑な表情で答えた。
美宇「あ、ごめんね!
悪気はなかったの。」
望夢「別にいいよ。
それより行くぞ。」
美宇「う…うん。」
望夢がそう言うと美宇は望夢の後を追った。
美宇「そう言えば望夢君もうすぐ誕生日だよね。」
望夢「うん、そうだけど。」
美宇「じゃあプレゼントあげたいんだけど何がいい?」
望夢「いいよ、気を使わなくて。」
美宇「え~、せっかく考えてたのに。」
望夢「考えてたのにきいたのかよ!」
美宇「えへへ…」
望夢がそう言うと美宇は照れたように笑った。
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