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「凛ね.......かわいい。」
先輩はなにかをボソッと呟き、
それから
ちゅっ
っと私にキスをした。
触れるだけの軽いキス。
そしてすぐに去っていった。
えっ?えええええええ?
ちょっとまってよおおお!
いまの、いまの、私の
ファーストキスなのにい!!!!
凛は泣きそうになりながらも
去って行く先輩の背中を見つめ、
ただ呆然と立ち尽くしていた。
すると由梨がすぐに駆け寄ってきた。
「だ、大丈夫っ?」
「う、うん...」
凛は自分を落ち着かせるかのように
ゆっくりとうなずいた。
「でも、かっこよかったね...」
由梨はそう呟き、
凛の手をとって、学校へと
歩き出した。
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