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俺は吉野高校に通う、
三年の五十嵐遥斗だ。
小さい頃から欲しいものは
なんでも手に入った。
おもちゃだって金だって女だって。
女なんて俺のまわりにつきまとって
きゃーきゃー言うだけのうざい存在でしかなかった。
あいつに出会うまでは.....
俺があいつをはじめて見かけたのは
昨日のこと。
購買で、うれしそうにプリンを見つめる
あいつに、俺はなぜか釘付けになった。
女と付き合う事なんて、腐る程経験した
俺が、女にドキッとするなんて
はじめての事だった。
あんなに無邪気な笑顔で笑う君を
今すぐにでも俺のものにしたくて。
俺は、どうにかあいつと接点を
もてないか、と考えた。
そして今日。
俺は朝の通学路であいつを見つけた...
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