CE.01〈終末の日〉

2/4
前へ
/5ページ
次へ
CE.01 1月1日 22:19 後に〈終末の日〉と呼ばれるその日に世界各国の空には月だけでなく無数の黒い穴が浮かんでいた 「なんだあれは…?」 1人の男が空を見上げながら呟いた 「ドガァァァン」 その直後、鼓膜を突き刺すような音が鳴り響いた 「キャァァァ!」 「なにか降ってきたぞ!」 「キシャァァァ!」 逃げ惑う人々の中心にいるそれは、奇声をあげた 「あっ…」 真っ黒な体に二本の翼が生えたその生物は、黒い穴から何体も這い出てきた 「悪魔だ」 「グシャッ」 そう呟いた男にそれは非情にも爪を振るった
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加