A 次女 華子

5/100
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
こんな自分を変えたくて、二駅も、離れた。 塾へ通っている。 姉の影響を受けずに、自分を見てくれる。 友達をつくりたいと。 学園では、どうしても、ついてまわる。 姉の、影響。比べられてしまう。 先生方、同級生。また、自分自身。 少し、家から離れ、姉のことを知らない世界で。 一応、勉強は、できる。が、おしゃれができない。 やっぱり、地味に、すごしている。わたし、 塾で、友達になった。同類の忍ちゃん ただ、違うのが、彼氏が、いる。 私と似て、こんな地味な・・。 って失礼だけど。 忍ちゃんとは、結構、話が合う。 塾と称し、遊びに行ったりして、相談にも、乗ってくれている。 「今日、どこ行く?シノ?」 「華ちゃんに、紹介したい人がいるの」 「どどっ、うしたの」 急な申し出に、困惑気味な私に、忍が、 「華ちゃんかわいいのに、もったいないよ。お友達で、いいから1度だけ、あって あげて~お願い。いい人だから、彼氏(涼)の幼馴染なの」 急に、困ったことになった。「男友達??」 男の子といったら、幼稚園からの近所の幼馴染 アッちゃんくらいしか、いない。 私が、オタクで、漫画の世界の王子様を夢見ているのも、知っての申し出。 シノちゃんが、言っているのは、わかるが、レベルが高くないか不安がよぎる。 シノちゃんのお願いも無碍にできない。 「彼氏の幼馴染なんだ、でも、どうして、??」 「何かね、拓ちゃん、男の子のお友達はいっぱいいるんだけど、女の子のお友達いないみたいなの、、オシャレ・・・」 拓ちゃんの・・いや彼氏の話を延々と聞かされた。 絶対、合わない人種。否、分類が違う。オシャレ好きで人懐っこい・・・。 私みたいな、ジミィーなお友達って、いいのか?? お友達必要ないのでは??と思う。だって、人懐っこい人なら沢山友達いるじゃん!! 内心そう思う、チャラくなければいいかな。 私も、単純。 「いいよ。友達紹介して。」 そう思って、会うことに、した。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!