七夕

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昼休みに、短冊を渡す。 「これ書いて」 「・・・もう書いたよ?」 「いいから。 もう一個書いて!」 「・・・なんで?」 なんか、嫌そうな顔。 「俺ん家の庭に飾りたいから」 「先輩の? ・・・んーーー」 悩んでる。 なんか、可愛くて笑ってしまった。 「・・・何で笑った?」 睨んでるつもりか、上目使いで見てくる。 膨れてるし。 いいな・・・こういうの。 仲が良くなった証拠だよな。 「なんでもいいから。 放課後までによろしくな」 「先輩も書く?」 「もちろん」 「じゃ、書く・・・」 渋々だけど、承諾してくれた。
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