恋の始まりかた

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あれは、とても偶然だった。 例えるなら嵐のように突然で。 …でもとても暖かかったんだ。 棗と出会ったのは 高校での入学式。 ほんとに一瞬だったんだ。 「梨愛ー。おはよー♪」 朝から元気だなー!何ておもいながら家の前にいる私の親友、伊良美鈴に挨拶を返す。 「みーちゃん。おはよー!」 実は私たち今日から高校生で すごく楽しみなんだけど… 学校に近づくにつれて じろじろ見られてる気がする… 「みーちゃんっ、あたし変なとこある?!」 「急にどうしたの?いつもどうりかわいいけどーっ」 「かっ…かわいくないーっ」 もうっ!みーちゃんてば いつも私をからかうー。 ちょっとすねてやるぅー。 「ごめんって。てかそんな顔しなも結局かわっ…や。なんでもない!」 「ん?なになに?教えてよぉ」 「だって梨愛怒るし。」 「怒らない!約束するから!」 「あ、学校見えてきたー!さ、早く行くよ?」 「えっ、ちょっ…。まってよ~!」
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