始まりの悲劇と始まりの日

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私はエースに駆け寄ろうとした時 「来るな!逃げろ!白ウサギの所に行け!」 エースは最後の言葉かのように私に叫んだ…表情は苦しがりながら口から血が出ている、私はその場から動けなくなった。エースは「早く」っと何度も言っている。その時だった… 「醜いものだな…愚かなワンダーランドの愚民ども!」 その声に私は耳を塞ぎ座り込んでしまった。後ろから私に向かって靴の音が聞こえる… 私は後ろを向くと首を鎖で締め付けられた…頭が真っ白になりそうで苦しい…。 「は…はな…して…」 かすかな声だが相手に反論したがそれが逆効果だった。さらに力が入り私を呼吸が出来きなくなってきていた。意識が朦朧とする中私は首を絞めている相手を見た…服装は黒マントを羽織り中途半端な鎖をたくさんしている…顔は見えない…私はそのまま意識が無くなっていった。エースの声は段々聞こえなくなっていた…。でもかすかに聞こえた言葉… 「アリス…守れなくてすまない…」 って…何度も言っていた…。 私はそのまま…奈落の底に落ちて行った…。
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