0人が本棚に入れています
本棚に追加
私はエースに駆け寄ろうとした時
「来るな!逃げろ!白ウサギの所に行け!」
エースは最後の言葉かのように私に叫んだ…表情は苦しがりながら口から血が出ている、私はその場から動けなくなった。エースは「早く」っと何度も言っている。その時だった…
「醜いものだな…愚かなワンダーランドの愚民ども!」
その声に私は耳を塞ぎ座り込んでしまった。後ろから私に向かって靴の音が聞こえる…
私は後ろを向くと首を鎖で締め付けられた…頭が真っ白になりそうで苦しい…。
「は…はな…して…」
かすかな声だが相手に反論したがそれが逆効果だった。さらに力が入り私を呼吸が出来きなくなってきていた。意識が朦朧とする中私は首を絞めている相手を見た…服装は黒マントを羽織り中途半端な鎖をたくさんしている…顔は見えない…私はそのまま意識が無くなっていった。エースの声は段々聞こえなくなっていた…。でもかすかに聞こえた言葉…
「アリス…守れなくてすまない…」
って…何度も言っていた…。
私はそのまま…奈落の底に落ちて行った…。
最初のコメントを投稿しよう!