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[同時刻、シャトールの街、路地裏]
「…………………………」
『………………い…』
「…………………………」
『………め…さ……』
「……………………」
『……めざめ……い…』
「………………?」
『………英雄…再誕の時…』
「…………眠い……」
『…目覚めなさい……″古(イニシエ)の焔龍″の英雄…………ノトス・ゲイル…』
「………………俺は……」
「……っ………あたま…いてぇっ…
…ここは…シャトール……?俺、なんでここに……………そうだ…!俺は確か、ブラド帝国に乗り込んで決着を…」
「ぅ………あたま…が……」
「っ!?…あ、なんだ…ガキか……おい、お前大丈夫か?」
「……え?な…なんだ貴様は……薄汚い手で気安くこの私に触れるなっ…!」
「な…っ!?なんだと?このクソガキっ!レダみてぇな憎たらしい口聞きやがって!!」
「貴様こそ!私にそんなどこかの下郎ネズミのような不愉快な口を聞くなっ!!
それに私は、みたいではなく″レダ・クヴァル本人″だっ!!重ね重ね失礼なガキだな…貴様の方が私より遥かにガキなクセに私をガキ呼ばわりするとは………」
「な…んだと?お前が……レダ?
……プッ…クスクス…………だーーっはっはっはーーーっ!!!!お、お前が…お前があのレダぁ?冗談が過ぎるぜオイ…冗談過ぎて傑作だなぁ♪」
「…なんだと?貴様、黙って言わせておけば……」
「あははっ……いいかぁ?レダ・クヴァルはなぁ…アークエンド地方、ブラド帝国のルドヴァ城司令室で………俺と…道連れに、死んだハズ……………じゃあ……なんで、俺は今シャトールに……」
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