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第一条
大将だけでなく、他の侍たちも義理を守ること。
義理を守らねば、たとえ一国や二国を自分の領土としても後世に恥を残すことになるだろう。
天に見放されて滅亡したとしても、義理は絶対に守っていれば、末代に後ろ指を指されるような恥をかくことはない。
古代より、天下を治めたものでも、必ずいつかは滅びるものだ。
人の一生は短いのだから、そういった汚い心は決して持ってはいけない。
古くから語り継がれている話でも、義理を守っての滅亡と、義理を捨てての栄華では天と地ほど差があるのは言うまでもない。
大将が義理を大切に思う心があれば、侍どもも必ず義理を重んじるだろう。
さらに、義理に背いた行動をする者には、必ずや天罰が下る。
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