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第四条
すべての場合で、倹約をするべし。
派手な暮らしを好めば、下々の者から搾取しなければならなくなる。
倹約をしていれば、下々の者が苦しい思いをせずにすむ。
侍や身分の低い役人、さらには百姓に至るまでが金に余裕があると、合戦の勝利に疑いの余地は無いだろう。
亡き父、早雲殿は生まれながらの幸運の持ち主だと世間では言われている。
無論、神仏のご加護もあるだろうが、第一の理由としては倹約をしっかり守り、派手なものを好まれなかったということだろう。
すべての侍は古風であると良いとされていた。
新しい物を好むのは、薄情者だと常々おっしゃっていたのだ。
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