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「真兄、聞いたわよ、彼女出来たんだって♪どんな子なのぅ?紹介してよぅ!」
千秋のいきなりのかましに、俺は、思わず吹き出した…。
俺の100%想像通りの台詞を、目の前の日下さんに、ぶつけてんだから…笑いを通り越してるよ…。
当の日下さんは、お茶を、吹き出し、咳込んでるじゃないか。
「…ち、千秋…それ、誰から聞いたんだ?」
「えっ?…ああ、彰だよ。…もしかして、違うの?」
「いや、違わないけど…。誰にも、話してないんだけどな…付き合い始めたのだって、本当、つい最近の事だし…。
なんで、彰君、知ってる訳?」
不思議そうな顔をして、俺に、聞いてくる。
「…俺は、又聞きの又聞きだから。」
「はい?…よくわかんないけど、彰。」
「…千秋、お前、本当に、作家か?
…段々と、お前の日本語理解力、低下してんじゃないのか?」
「ぶぅ…酷い!
そんな事より、誰から聞いたの?
…真兄も、そこ知りたいんだからぁ。白状する!」
お茶を、啜ってから、ゆっくりと、俺は、答えた。
「…谷口だよ。」
「谷口君?…なんで、谷口君が、真兄の彼女の事を、知ってんのよ。」
「…知ってるんだから、しかたないだろうが。
なんでも、横山のダチらしいぞ、その女の子。
誰かさんに、影響されて、その子の背中、ググ~って、押してやったらしいぞ。横山のやつ。」
「昴ちゃんの友達なの?!真兄の彼女…。」
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