えっ?彼女が出来たぁ?!

2/3
前へ
/294ページ
次へ
「真兄、聞いたわよ、彼女出来たんだって♪どんな子なのぅ?紹介してよぅ!」 千秋のいきなりのかましに、俺は、思わず吹き出した…。 俺の100%想像通りの台詞を、目の前の日下さんに、ぶつけてんだから…笑いを通り越してるよ…。 当の日下さんは、お茶を、吹き出し、咳込んでるじゃないか。 「…ち、千秋…それ、誰から聞いたんだ?」 「えっ?…ああ、彰だよ。…もしかして、違うの?」 「いや、違わないけど…。誰にも、話してないんだけどな…付き合い始めたのだって、本当、つい最近の事だし…。 なんで、彰君、知ってる訳?」 不思議そうな顔をして、俺に、聞いてくる。 「…俺は、又聞きの又聞きだから。」 「はい?…よくわかんないけど、彰。」 「…千秋、お前、本当に、作家か? …段々と、お前の日本語理解力、低下してんじゃないのか?」 「ぶぅ…酷い! そんな事より、誰から聞いたの? …真兄も、そこ知りたいんだからぁ。白状する!」 お茶を、啜ってから、ゆっくりと、俺は、答えた。 「…谷口だよ。」 「谷口君?…なんで、谷口君が、真兄の彼女の事を、知ってんのよ。」 「…知ってるんだから、しかたないだろうが。 なんでも、横山のダチらしいぞ、その女の子。 誰かさんに、影響されて、その子の背中、ググ~って、押してやったらしいぞ。横山のやつ。」 「昴ちゃんの友達なの?!真兄の彼女…。」
/294ページ

最初のコメントを投稿しよう!

275人が本棚に入れています
本棚に追加